エルフトークン(ELF)の特徴・将来性・潜在的リスクを解説

エルフトークンとは、「THE LAND(エルフの森)」というファーミングゲームで使用される仮想通貨です。このゲームでは「Play to Earn」システムが導入されており、プレーヤーはゲームを楽しみながら仮想通貨を稼ぐことができます。

エルフトークンは2024年2月にbitFlyerでIEOが実施され、12.5億円の販売総額を記録したことで投資家たちの注目を集めました。その後、2024年3月29日にbitFlyerで上場しています。本記事では、エルフトークンの特徴や将来性、さらに投資する際に注意すべき潜在的リスクについて解説します。

エルフトークン(ELF)とは?

エルフトークン(ELF)は「THE LAND(エルフの森)」というゲーム内で利用可能なトークンです。主な概要は以下のとおりです。

トークン名エルフトークン
発行会社株式会社HashPalette
シンボルELF
トークン規格PRC-20
ブロックチェーン基盤Palette(パレット)
発行上限枚数10億ELF
価格97.73円(2024年4月27日時点)
時価総額不明
時価総額ランキング不明
取り扱い取引引所bitFlyer

エルフトークンはパレットチェーン上で発行されるトークンで、総発行上限枚数は10億ELFと設計されており、現在までに約1億ELFが発行されています。

THE LAND(エルフの森)で使えるトークン

THE LAND(エルフの森)は、農場を育てて街を作るメタバース型のWeb3.0のファーミングゲームです。プレイヤーは農場を耕して農作物を栽培することで、自分の街を成長させたり、他のプレーヤーと交流することができます。

このゲームでは、エルフトークンを利用して農場の生産性を高めたり、新たな土地を購入することで街をより大きく広げたり、アバターの特殊能力を解放するなど、さまざまな機能を楽しむことができます。

エルフトークン(ELF)を得る方法

エルフトークンはTHE LAND(エルフの森)のガバナンストークンとして機能し、ゲーム内のイベントへの参加や、収穫した作物で作られる加工品(NFT)の販売を通じて獲得できます。

ゲーム内で街を大きく成長させることで農場での収穫率を増やし、より多くの加工品(NFT)を生産できるようになります。これにより、より効率的にエルフトークンを獲得できるようになります。

また、獲得したエルフトークンを再投資し街を発展させることで、さらに多くのエルフトークンを稼ぐことができる環境を作ることができます。つまり、ゲームを楽しみながら仮想通貨を稼ぐ「Play to Earn」の仕組みが採用されたNFTゲームです。これはSTEPNに代表されるような歩くだけで仮想通貨が稼げる「Move to Earn」のゲーム版と考えれば理解しやすいでしょう。

bitFlyerがエルフトークン(ELF)の取り扱いを開始

2024年3月29日より、仮想通貨取引所のbitFlyerがエルフトークンの取引をスタートしました。bitFlyerは仮想通貨の現物/レバレッジ取引が可能な取引所です。エルフトークンを含む全33種類の仮想通貨を取り扱っており、国内の最も人気のある仮想通貨取引所の1つです。

bitFlyerの特徴

bitFlyerはビットコインをはじめ、将来有望なアルトコインも多く取り扱っている仮想通貨取引所です。また、昨今注目を集めるモナコインや柴犬コインなどのミームコインを取り引きすることもできます。bitFlyerの主な特徴を以下の表にまとめています。

項目内容
運営会社株式会社bitFlyer
取り扱い仮想通貨(33種類)ビットコイン (BTC)
イーサリアム (ETH)
ライトコイン (LTC)
イーサクラシック (ETC)
ビットコインキャッシュ (BCH)
モナコイン (MONA)
リスク (LSK)
リップル (XRP)
ベーシックアテンショントークン (BAT)
ステラルーメン (XLM)
ネム (XEM)
テゾス (XTZ)
ポルカドット (DOT)
チェーンリンク (LINK)
シンボル (XYM)
ポリゴン (MATIC)
メイカー (MKR)
ジパングコイン (ZPG)
フレア (FLR)
パレットトークン (PLT)
ザ・サンドボックス (SAND)
シバイヌ (SHIB)
アクシーインフィニティ (AXS)
ディセントラランド (MANA)
イミュータブル (IMX)
エルフトークン (ELF)
チリーズ (CHZ)
エイプコイン (APE)
ダイ (DAI)
アバランチ (AVAX)
レンダートークン (RNDR)
ザ・グラフ (GRT)
ドージコイン (DOGE)
取引形式現物取引(販売所・取引所)
最大2倍のレバレッジ取引(取引所)
取引手数料(BTC)約定数量×0.01~0.15%
入金手数料(日本円)住信SBIネット銀行から入金:無料
住信SBIネット銀行以外から入金:330円
出金手数料(日本円)三井住友銀行への出金
・3万円未満:220円/3万円以上:440円
三井住友銀行以外への出金
・3万円未満:550円/3万円以上:770円
最小注文数(ELF)0.00000001 ELF
最大注文数(ELF)40万ELF
ライセンス仮想通貨交換業者
登録番号:関東財務局長第00003号

通常、bitFlyerでは仮想通貨取引量に対して0.01~0.15%の手数料が発生しますが、今回のエルフトークンの上場を記念して、期間限定で取引手数料無料でエルフトークンを購入できます。エルフトークンを購入してみたい方は、bitFlyerの公式サイトをご確認ください。

エルフトークンのIEOは終了

bitFlyerは、2024年2月9日から2024年2月21日の期間中に、エルフトークンのIEO(Initial Exchange Offering)を実施しました。IEOとは、仮想通貨取引所を介して投資家にトークンを先行販売することで、資金調達を行う方法です。bitFlyerが実施したエルフトークンのIEOでは、12.5億円の販売総額を記録しました。

今回のbitFlyerでのエルフトークン上場を記念して、IEO参加者を対象に抽選で3,000円相当のエルフトークンをプレゼントするキャンペーンを実施しています。ただし、bitFlyerへの上場開始時点ですでにIEOは終了しているのでご注意ください。

なお、エルフトークン以外にも2024年に上場予定の仮想通貨があります。これらの銘柄の上場後の最新情報にも注目しておくと良いでしょう。

エルフトークン(ELF)の特徴

エルフトークンがファーミングゲームで利用可能なコインということは理解できましたね。ここからは、エルフトークンの仮想通貨としての特徴について解説します。

  1. HashPalette社のブロックチェーン上で発行
  2. ガス代が不要
  3. ゲームリワード重視のトークンアロケーション

これらの特徴を理解することで、THE LAND(エルフの森)をより一層楽しむことができるようになるでしょう。

ELFの特徴①:HashPalette社のブロックチェーン上で発行

エルフトークンは、HashPalette社が開発した独自ブロックチェーン「パレットチェーン」で作られる仮想通貨です。このトークンは「PRC-20」というパレットチェーン上におけるルールに基づいて機能します。

パレットチェーンは主にNFT(非代替性トークン)を管理するために設計されており、たとえば「THE LAND(エルフの森)」においては、プレーヤーが作った農作物から生成される加工品(NFT)がデジタルアイテムとして扱われます。

さらに、パレットチェーンは異なるブロックチェーンシステム間でデータ移動が可能なクロスチェーン技術を採用することで、パレットチェーン以外のブロックチェーンにも送受信を可能にする特徴があります。

ELFの特徴②:ガス代が不要

ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を行う際に必要となる手数料です。ガス代は、ネットワークのノード(コンピュータ)が取引を確認し、ブロックチェーンに記録する作業を行う報酬として支払われます。

多くの取引が同時に発生した場合、ネットワークが混雑し、ガス代が高騰します。これは、複数のアプリケーションが同じブロックチェーン上に混在することにより発生しており、ガス代の高騰でネットワークが不安定化する問題がNFT取引の課題となっています。

エルフトークンのパレットチェーンでは、ブロックチェーンの利用をエンターテイメント関連のアプリケーションのみに限定することで、ネットワークの安定化を図り、ガス代の高騰を回避する策を講じています。

これにより、THE LAND(エルフの森)では、ユーザーはガス代の支払い不要でゲームを楽しむことができる仕組みを提供しています。

ELFの特徴③:ゲームリワード重視のトークンアロケーション

トークンアロケーションとは、プロジェクトが発行するトークンがどのような目的にどれくらいの割合が当てられるかを定めた分配計画です。エルフトークンの場合、以下のような分配計画が立てられています。

項目割合概要
運営チーム16%運営および開発チームに対するインセンティブとして使用
トークンセール10%IEOで販売
ゲームリワード31%ゲーム内報酬として使用
ゲームエコシステム基金5%ゲームのNFTエコシステムの安定化に使用
ステーキング報酬9%ステーキング機能の報酬として使用
マーケティング9%エコシステム拡大のためのマーケティング費用として使用
流動性と取引所上場12%取引所上場の際の流動性提供で使用
アドバイザー・パートナー8%アドバイザーおよびパートナーに対するインセンティブとして使用
参考ページ:THE LAND エルフの森 WhitePaper_v2.0.0

エルフトークンは、全体の31%がゲームリワードとしてプレーヤーに提供される分配計画が定められています。これにより、プレーヤーはゲームを楽しみながら、ゲームを通じて報酬を得られる持続可能なシステムが構築されています。

次に高い割合で分配されているのは運営チームへのトークンです。運営チームに割り当てられるトークンは、初回のIEO後6ヶ月間は取引ができないようにロックアップされ、すべてのトークンが完全に取引できるようになるまでには6年半かかる設計です。これにより、エルフトークン価格の急激な下落を防ぎます。

また、トークンセールとマーケティングに約20%が割り当てられており、これによりゲーム認知度を広め、新規プレーヤーの獲得を目指しています。

さらに、流動性提供やトークンを預けることで報酬を得られるステーキング報酬の割合も高いため、エルフトークンが魅力的な投資先になることが期待されます。

エルフトークン(ELF)の将来性

エルフトークンは上場して間もないため、今後どのように成長するのか、その将来性については不透明です。その一方で、今後エルフトークンの将来性が期待できる要因がいくつかあります。

  1. メタバース市場が爆発的に成長する
  2. 過去にIEOを成功させた実績あり
  3. バイバックにより価格暴落を防ぐ
  4. 有名企業とパートナーシップを結んでいる

これらのポイントを抑えることができれば、エルフトークンへの投資を前向きに検討しても良いでしょう。

ELFの将来性①:メタバース市場が爆発的に成長する

エルフトークンは、メタバース型のファーミングゲームで使用される仮想通貨です。メタバースは、ブロックチェーン技術を基に発展が進む注目度が高い分野です。総務省が報告しているデータによると、2022年には約655.1億ドルだったメタバース市場は、2030年には9365.7億ドルに成長することが予測されています。

参考ページ:総務省|第2部 情報通信分野の現状と課題

現在では、メタバース仮想通貨も続々と登場してきており、市場の拡大とともに「THE LAND(エルフの森)」のようなメタバースゲームの人気がより一層高まることは間違いないでしょう。実世界と結びついた日本アイドルトークンなども注目です。

ELFの将来性②:過去にIEOを成功させた実績あり

エルフトークンを発行する株式会社HashPlateは、2023年7月にパレットローン(PLT)をCoincheckでIEOした際、約224億円の申し込み金額を集めた実績があります。IEO後、パレットローンはCoincheckに上場し、その販売価格は初期価格の約10倍に急騰しました。

今回bitFlyerで実施されたエルフトークンのIEOでは、12.5億円の販売総額が記録されました。パレットローンの事例を踏まえると、今後エルフトークンの価格が上昇することが期待されています。

ELFの将来性➂:バイバックにより価格暴落を防ぐ

バイバックとは、プロジェクトの運営者が市場から自ら発行したトークンを再購入(買戻し)することです。これにより、市場の供給量をコントロールし、トークン価格の安定化を図ることができます。

株式会社HashPlateは、エルフトークンの市場流通量に基づいて、発行済みトークンの買戻しを行い、供給量を適切に管理する計画を立てています。この取り組みにより、エルフトークンの価格急落を防ぎつつ、長期にわたり安定したエコシステムを築くことを目指しています。

ELFの将来性④:有名企業とパートナーシップを結んでいる

エルフトークンを発行する株式会社HashPlateは、bitFlyerだけでなく、Animoca BrandsやKDDIなどの有名企業とパートナーシップを結んでいます。これらのパートナーシップ関係により、仮想通貨市場におけるエルフトークンの将来的な成長が大いに期待されます。

エルフトークン(ELF)の潜在的リスク

エルフトークンは今後の将来性が期待できる仮想通貨である一方、投資する際には注意すべき不安要素が存在するのも事実です。

  1. 上場して間もない仮想通貨
  2. bitFlyerによる売却の可能性あり

これらのリスクを理解したうえで、エルフトークンへの投資をご検討ください。

ELFの潜在的リスク①:上場して間もない仮想通貨

エルフトークンは、2024年3月29日にbitFlyerに上場したばかりの仮想通貨です。IEOによる資金調達に成功しているものの、上場後間もない仮想通貨は流動性が低いため、価格が不安定になりやすい傾向があります。

そのため、しばらくはボラティリティの激しい相場が続く可能性があり、突発的な価格暴落の可能性もあるでしょう。エルフトークンへの投資を行う際は、価格変動に十分注意する必要があります。

ただし、このような先行きが不透明な状況において早期投資することが将来的に大きな利益を得るチャンスとなり得ることもあります。実際、過去に1000倍となった仮想通貨もありますが、その成長は当初から保証されていた訳ではありません。この点を理解したうえで投資を考えると良いでしょう。

ELFの潜在的リスク②:bitFlyerによる売却の可能性あり

エルフトークンを発行する株式会社HashPlateは、IEOを実施したbitFlyerに対して4000万ELF(総発行数の4%相当)を譲渡しています。

参考ページ:エルフトークン(ELF Token)の保有状況に関するお知らせ

なお、bitFlyerは株式会社HashPlateとロックアップ契約を提携しており、エルフトークンの売却には一定の条件を設けているため、今後すぐに売却が行われることはありません。

ただし、bitFlyerが保有するエルフトークンの売却を始めた場合、価格が暴落する可能性があるため、bitFlyerの動きにも警戒が必要です。エルフトークンに限らず、儲かる仮想通貨には、潜在的リスクが伴います。投資する際は、これらのリスクを許容できるかどうかを慎重に判断する必要があるでしょう。

エルフトークン(ELF)に関するよくある質問

エルフトークンはどこで買える?

2024年4月現在、エルフトークンはbitFlyerで購入することができます。

エルフトークンを購入する際の注意点は?

エルフトークンは上場したばかりの仮想通貨のため流通量が少なく、しばらくはボラティリティが激しい相場になる可能性があります。そのため、エルフトークンを購入する際は、価格変動に注意する必要があるでしょう。

エルフトークンのIEO販売価格は?

2024年2月にbitFlyerが実施したエルフトークンのIEO販売価格は、1ELF=12.50円でした。

まとめ|エルフトークン(ELF)はbitFlyerで上場した将来有望な仮想通貨

エルフトークン(ELF)は、メタバース型ファーミングゲーム「THE LAND(エルフの森)」で使用される仮想通貨です。このゲームでは、プレイヤーは農場を耕し、作物を育てて加工品(NFT)を作り、それを販売してエルフトークンを稼ぐ「Play to Earn」システムが導入されています。

2024年3月29日には、エルフトークンがbitFlyerに上場し、誰でも購入することができるようになりました。まだ上場して間もないため、今後の動向が気になるものの、エルフトークンの将来性は有望です。以下の理由からその価値が上昇することが期待されています。

  1. メタバース市場が爆発的に成長する
  2. 過去にIEOを成功させた実績あり
  3. バイバックにより価格暴落を防ぐ
  4. 有名企業とパートナーシップを結んでいる

「THE LAND(エルフの森)」をプレーしてみたい方、もしくはエルフトークンに投資を考えている方は、bitFlyerで口座を開設してみると良いでしょう。bitFlyerは、将来性が高いおすすめ仮想通貨を豊富に取り扱う仮想通貨取引所です。口座を開設しておくことで、今後の市場変動にも俊敏に対応できます。

仮想通貨市場では、突如人気が高まり価格が高騰することは珍しくありません。エルフトークンもそのポテンシャルを持つ仮想通貨の1つです。現時点ではあまり認知されていないものの、次に流行りそうな仮想通貨はすでに続々と登場しています。今後も変化が激しい仮想通貨市場の動向をしっかりと追いかけ、最新情報を見逃さないようにしましょう。