モネロ(XMR)の買い方【特徴・価格推移・購入時の注意点】

モネロの買い方はとてもシンプルです。モネロを取り扱う仮想通貨取引所で口座を開設し、本人確認を済ませて利用制限を解除することで取引を始めることができます。

ただし、2024年5月時点において、国内にはモネロを取り扱う仮想通貨取引所はありません。そのため、モネロを購入する際は、海外の仮想通貨取引所の口座を利用する必要があります。

本記事では、モネロの特徴と現在までの価格推移、海外仮想通貨取引所「Bybit」を利用したモネロの買い方と購入時の注意点について解説します。

モネロ(XMR)とは?

モネロは、2014年5月に市場で取引が開始された仮想通貨です。

ビットコインやネームコインの開発に関わった技術者や投資家たち7人によって開発されたことにより、世界中の仮想通貨投資家の間で注目を集めました。将来的に1000倍の爆上がりをした仮想通貨となり得る可能性もあるかもしれません。

モネロは、ビットコインなどの従来の仮想通貨が公開台帳式であるのに対し、モネロは非公開とすることで取引履歴を第三者に追跡されない匿名性を維持しています。その匿名性の高さゆえに、犯罪目的での利用が問題視されるほどです。

主な概要を表にまとめていますので参考にしてください。

トークン名モネロ
シンボルXMR
トークン規格ERC-20
ブロックチェーン基盤イーサリアムチェーン
暗号化方式CryptoNight
認証アルゴリズムProof of Work
発行上限枚数なし
価格1XMR=2万614円
(2024年5月5日時点)
取扱い取引所Bybitなどの海外仮想通貨取引所
(国内仮想通貨取引所では取り扱いなし)
公式サイトhttps://www.getmonero.org/

2024年5月時点におけるモネロの時価総額は3556億円、時価総額ランキングでは48位にランクされており、今後の価格動向が注目されています。

モネロ(XMR)の特徴

ラップトップ上のモネロチャート

モネロは、高い匿名性で知られる仮想通貨バイトコイン(Bytecoin)のソースコードを技術的基盤として開発されました。

モネロには主に以下の特徴があります。

  1. 匿名性が高い仮想通貨
  2. 高速なトランザクション
  3. Moneroウォレットで取引可能
  4. 一般PCでもマイニングが可能

なお、モネロは国内仮想通貨取引所では取り扱いがないため、投資する際は「Bybit」などの海外仮想通貨取引所を利用する必要があります。

モネロの特徴①:匿名性が高い仮想通貨

モネロの最大の特徴は、優れた匿名性です。

通常、仮想通貨の取引においては、取引した人物を直接特定することはできませんが、各ユーザーが持つアドレスを通じて、誰がどの取引をしたのか追跡することが可能です。そのため、ハッキングやサイバー攻撃のリスクを完全に排除することはできません。

その一方、モネロの取引では、送金の際に複数の秘密鍵を発行することによって送金者の匿名性を保ち、取引の度に使い捨てアドレスを利用することで、第三者による取引履歴の追跡を阻止するアルゴリズムを採用しています。

これにより、モネロは従来の仮想通貨よりも匿名性が高い取引を可能にしています。

モネロの特徴②:高速なトランザクション

仮想通貨の魅力の1つに、送金速度の早さが挙げられます。たとえば、従来の法定通貨では数日かかる国際送金を、仮想通貨なら数分〜数十分でトランザクション処理することができます。

モネロには、ビットコインやイーサリアムなどの他の仮想通貨に比べ、トランザクションの処理速度が格段に速い特徴があります。たとえば、1つの取引を完了するのにビットコインでは約10分、イーサリアムでは約6分必要ですが、モネロではたったの2分で取引が完了します。

この高速なトランジションにより、モネロは他の仮想通貨よりも決済手段として優れていると言えるでしょう。

モネロの特徴➂:Moneroウォレットで取引可能

モネロは仮想通貨取引所で購入できます。購入後は、スマートフォン対応のMoneroウォレットで管理できるため、スマホで持ち運ぶことができ、簡単にスマホ決済することができます。

なお、スマホがハッキングされるとMoneroウォレットで管理していたXMRが盗まれる可能性があるため、怪しいwifiやパスワードフリーの公共wifiに接続する際は、VPNを使うなどの対策が必要です。

モネロの特徴④:一般PCでもマイニングが可能

通常、仮想通貨のマイニングを行うには超ハイスペックPCが必要ですが、モネロは一般のPCスペックでマイニングができる仮想通貨です。

モネロのブロックチェーン技術では「クリプトナイト」という特殊な計算方法が採用されており、これにより一般的なパソコンに搭載されているCPUでも効率良くマイニングができるようになりました。

そのため、自宅にあるようなパソコンからでもマイニング報酬を得ることが可能です。

なお、マイニングとは、新規取引を最初に承認した人に報酬として新たな仮想通貨が与えられる仕組みです。マイニングの他にも、仮想通貨エアドロップを利用して報酬を受け取る方法もあります。

モネロ(XMR)の価格推移

現在までのモネロの価格推移を見てみましょう。

2019年から2024年までのモネロ(XMR)の価格推移を表したチャート
モネロの価格推移(2019年-2024年)

出典:Google Finance

モネロの価格は2023年から現在にかけて、1XMR=2万円〜2万5000円の価格帯で推移しています。

2021年に大きく価格上昇したものの、その後はビットコインやイーサリアムなどのような上昇トレンドは発生せず、安定した価格を維持が続いている状況です。今度の値上がりを見据えて投資を検討する場合、仮想通貨で億り人を目指せる銘柄の1つとなり得る可能性があるかもしれません。

ただし、モネロを購入する場合、海外の仮想通貨取引所の口座を利用する必要があるため、日本から投資するにはややハードルが高い銘柄です。とはいえ、日本語に対応した海外の仮想通貨取引所も多いため、口座さえ開設すれば、国内の取引所と同じようなプロセスで仮想通貨を購入できます。

モネロ(XMR)を購入できる仮想通貨取引所【Bybit】

2024年5月時点において、国内においてモネロを取り扱う仮想通貨取引所はありません。そのため、モネロを購入する際は、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。

ここでは、モネロを購入できる海外仮想通貨取引所「Bybit」を紹介します。

Bybitは、ビットコインなどの主要仮想通貨の他、爆上げが予想される注目のミームコインなどを含む全140種類以上の銘柄を取り扱う仮想通貨取引所です。

Bybitの主な特徴を以下にまとめているので、参考にしてみてください。

項目内容
運営会社BybitFintech Limited
所在地ドバイ(アラブ首長国連邦)
取り扱い仮想通貨140種類以上
取引形式現物取引(販売所・BitMatch注文)
レバレッジ取引(販売所・BitMatch注文)
最大レバレッジ100倍
現物取引手数料メイカー:0.10%
テイカー:0.10%
無期限・先物取引手数料メイカー:0.055%
テイカー:0.020%
オプション取引手数料メイカー:0.020%
テイカー:0.020%
入金手数料無料
出金手数料仮想通貨によって異なる
・ビットコイン:0.0002BTC
・イーサリアム:0~0.0012ETH
・リップル:0.25XRP
最小注文数(BTC/USDT)0.000048BTC
最大注文数(BTC/USDT)5000BTC

国内の仮想通貨取引所ではレバレッジが制限されているため、ハイレバレッジによる仮想通貨取引ができませんが、Bybitでは最大レバレッジ100倍の取引ができるため、少ない自己資金でも将来性が高い仮想通貨に効率的に投資することで、大きな利益を狙うことができるでしょう。

なお、Bybitは海外の仮想通貨取引所ですが、日本語に対応しています。詳しくは、Bybitの公式サイトでご確認ください。

モネロ(XMR)の買い方

窓から都市の景色を一望できるオフィスでラップトップを広げて仮想通貨取引をしている女性

ここからは、Bybitにおけるモネロの買い方手順を解説していきます。モネロの買い方・手順は以下のとおりです。

  1. Bybitの口座を開設する
  2. Bybitの口座に入金する
  3. XMRを購入する

Bybitの口座を開設後、本人確認が完了すると、モネロを購入できるようになります。

モネロの買い方①:Bybitの口座を開設する

Bybitの公式サイトにある「いますぐ登録」から以下の手続きを行います。

  1. アカウント作成
  2. 二段階認証
  3. 本人確認
  4. 口座開設完了

アカウント作成では、メールアドレスの登録とログイン時に必要となるパスワードの設定を行います。その後、登録アドレス宛に送られてくる認証コードを入力することでアカウントが作成されます。

次に、「Google Authenticator」というアプリで二段階認証の設定を行います。これにより、セキュリティコードを利用してログインすることができるようになります。

最後に、本人確認書類とセルフィ撮影による本人確認を行います。本人確認を完了しなければ、口座への入金ができず、仮想通貨を購入することができません。

本人確認では以下のいずれかの書類が必要になるので、予め用意しておきましょう。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスワード
  • 在留許可書

本人確認申請後、添付する本人確認書類に問題がなければ、10分程度で登録アドレス宛に「本人確認が承認されました」というメールが届きます。これでBybitの口座を制限なく利用できるようになります。

モネロの買い方②:Bybitの口座に入金する

続いて、開設した口座にモネロを購入するための資金を入金します。Bybit口座への入金方法は、以下の3つから選ぶことができます。

  • ワンクリック購入
  • P2P取引
  • 仮想通貨入金

ワンクリック購入とは、クレジットカード/デビットカードを利用して、モネロをカード決済する買い方です。Bybitは日本円の入金に対応していませんが、ワンクリック購入によるカード決済なら決済時のレートに応じてモネロを購入することができます。

P2P取引とは、ユーザー間で行われる直接取引のことです。つまり、他のユーザーが保有している仮想通貨を購入して、自分のBybit口座に入金します。P2P取引は手数料がかからず、銀行振込やLINE Payで支払いすることが可能です。

仮想通貨入金とは、Bybit以外の仮想通貨取引所の口座で保有しているビットコインなどの仮想通貨を、Bybitの口座に送金することで入金する方法です。ただし、仮想通貨の送金には手数料がかかる取引所もあるので事前に確認しておいた方が良いでしょう。

モネロの買い方➂:XMRを購入する

Bybitにログイン後、トップページのバナーにある「暗号資産を購入」のページより、「購入金額」「通貨」「受取り(モネロ)」を入力・選択します。

注文の概要をチェックして、問題がなければ支払方法を選択し購入手続きを進めます。クレジットカードもしくはデビットカードを持っている場合は、ワンクリック購入が最も簡単なモネロの買い方となるでしょう。

以上がBybitで口座開設をしてモネロを購入するまでの買い方の流れです。

なお、Bybitからの出金は仮想通貨のみです。そのため、日本円で出金したい場合は、コインチェックなどの国内仮想通貨取引所の口座にモネロの取引で得た利益を送金した後、日本の銀行口座に出金手続きする必要があります。

モネロ(XMR)を購入する際の注意点

自宅オフィスでのラップトップ上のモネロチャート

モネロはビットコインよりもトランザクション処理速度が早く、匿名性に優れた仮想通貨です。また、スマートフォン対応のMoneroウォレットで管理可能なので、利便性の高い決済手段としても期待されます。

しかし、モネロの将来性には不安要素があるのも事実。モネロを購入する際は、以下の点に注意する必要があるでしょう。

  1. 規制が進む可能性がある
  2. 国内の仮想通貨取引所では購入できない
  3. 暴落のリスクがある

モネロを購入する際は、価格推移だけでなく、取引規制の動向にも注意しましょう。

モネロの注意点①:規制が進む可能性がある

モネロは高い匿名性を持ち、複数の秘密鍵と使い捨てアドレスを使用することで取引履歴の追跡を防ぎます。この高度な匿名性ゆえに、犯罪目的で利用されることが問題視されています。

具体的には、マネーロンダリング、闇市場での取引、テロリストへの資金供給など犯罪目的の利用が懸念されており、特に欧州を中心に匿名性の高い通貨への規制強化が進んでいます。将来的にモネロが規制の対象になる可能性もあるため、購入時にはこれを考慮する必要があるでしょう。

ただし、かつてビットコインで成功者となった億万長者を目指すためには、モネロのような将来に不安要素があり、現状で投資リスクが高い銘柄への投資が必要かもしれません。

モネロの注意点②:国内の仮想通貨取引所では購入できない

2024年5月時点において、国内にはモネロを取り扱う仮想通貨取引所がありません。以前は、コインチェックでのみモネロを取引できましたが、犯罪目的による利用が懸念されていることを受け、2018年6月に取り扱いを廃止しています。

とはいえ、Bybitなどの海外の仮想通貨取引所の口座を利用してモネロを取引することは可能です。また、日本人が海外の仮想通貨取引所を利用することは違法ではありません。

ただし、海外の仮想通貨取引所は日本の金融庁の許可を得ていないため、金融庁はモネロを取引できるBybitを含む海外仮想通貨取引所に対して警告を出しています。

参考ページ:無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について

日本人が海外の仮想通貨取引所を利用することは違法ではないものの、金融庁の警告を受けている業者であることは理解しておく必要があるでしょう。

モネロの注意点➂:暴落のリスクがある

これまで解説したとおり、モネロの高い匿名性により、今後モネロの取引に規制がかかる可能性があります。もし世界的にモネロのような匿名性の高い仮想通貨の取引に規制がかかった、もしくは規制の可能性が高まった場合、各仮想通貨取引所はモネロの取り扱いを廃止せざるを得えず、それによって価格が暴落する可能性があります。

モネロは優れた匿名性ゆえに、今後規制の対象となる可能性がある仮想通貨であることは理解しておく必要があるでしょう。

もしリスクを避けて仮想通貨取引したい場合、国内の仮想通貨取引所でも購入可能かつ将来有望なアルトコインへの投資を検討することをおすすめします。たとえば、近年注目を集めているドージコイン(DOGE)は注目しておくべき仮想通貨です。

または、日本アイドルトークンのように、将来性が期待される要素が豊富にもかかわらず、現在価格が低迷している仮想通貨銘柄を見つけることができれば、リスクを抑えた投資が可能でしょう。

まとめ:モネロ(XMR)を取引する際は規制リスクに要注意

都市のスカイラインの前にあるビットコイン

モネロは、匿名性に優れた仮想通貨です。送金の際に複数の秘密鍵を発行することによって送金者が匿名性を保ち、取引の度に使い捨てアドレスを利用することで、第三者による取引履歴の追跡を防ぐため、従来の仮想通貨取引よりも匿名性が高い取引を可能性しています。

また、一般的なスペックのPCでもマイニングが可能であり、送金速度が速く、スマホアプリ対応のMoneroウォレットで管理できるため、利便性においても優れた仮想通貨です。

ただし、モネロは優れた匿名性による取引が可能なゆえに、犯罪目的での利用が問題視されており、今後規制の対象となる可能性があります。

モネロを買い方を参考に取引する際は、このような不安要素があることを念頭におきつつ、仮想通貨市場の動向に注視する必要があるでしょう。

このようなリスクある投資を避け、手軽に仮想通貨を稼ぎたい場合は、Move to Earnアプリなどの新しい稼ぎ方を検討してみるのも良いでしょう。

その他にも、メタバース型ファーミングゲームのようなPlay to Earnアプリも続々と登場しています。たとえば、Thae LAND(エルフの森)では農場ゲームを楽しみながらエルフトークンを稼ぐことができます。

このように、仮想通貨の稼ぎ方はメタバースの発展と共にさらに進化していくことが予想されます。今後はNFTゲームなどの新しいエンタメも続々と登場することが期待されるでしょう。今後も急速に変化を遂げる仮想通貨市場の動向に注視しましょう。