<ins>タグは、ドキュメントに追加された内容を表す際に使用します。
cite属性は、引用元へのリンク、または、編集に関する詳細情報へのリンクを指定する際に使用します。
datetime属性は、変更した日付と時刻(オプション)を指定する際に使用します。
ins要素は、段落境界を越えてはなりません。 1つのins要素が複数の段落にまたがってはいけないということです。 <p>タグを省略せずに記述することで、 ins要素が段落の境界を越えているかどうかが明確になります。 そのため、常にすべての段落をp要素でマークアップすることが強く推奨されています。
以下のサンプルは、1つのp要素(段落)が追加された内容であることを表しています。
<aside>
<ins>
<p>私は果物が好きです。</p>
</ins>
</aside>
以下のケースでは、aside要素内のすべてがフレージングコンテンツとしてカウントされるため、 追加される段落は1つだけです。
<aside>
<ins>
リンゴは<em>おいしい</em>。
</ins>
<ins>
梨もそうです。
</ins>
</aside>
以下のサンプルは、不適切な使用例です。 ins要素で2つの段落が追加されていますが、最初のins要素は暗黙の段落の境界を越えてしまっています。 ins要素は段落境界を越えることはできないので不適切な使い方となります。
<aside>
<!-- ins要素の不適切な使い方 -->
<ins datetime="2005-03-16 00:00Z">
<p>私は果物が好きです。</p>
リンゴは<em>おいしい</em>。
</ins>
<ins datetime="2007-12-19 00:00Z">
梨もそうです。
</ins>
</aside>
以下のサンプルは、上記の不適切な使用例を訂正したマークアップ例です。 より多くの要素が使用されていますが、暗黙の段落境界を越える要素はありません。
<aside>
<ins datetime="2005-03-16 00:00Z">
<p>私は果物が好きです。</p>
</ins>
<ins datetime="2005-03-16 00:00Z">
リンゴは<em>おいしい</em>。
</ins>
<ins datetime="2007-12-19 00:00Z">
梨もそうです。
</ins>
</aside>
以下のサンプルは、テーブルに行を追加する場合の使用例です。 テーブルに行や列を追加する際には、行全体や列全体ではなく“各セルの内容”をそれぞれins要素で囲みます。
<table>
<thead>
<tr><th>品名</th><th>価格</th><th>個数</th></tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td>りんご</td><td>300円</td><td>100袋</td></tr>
<tr><td>みかん</td><td>400円</td><td>50パック</td></tr>
<tr><td><ins>バナナ</ins></td><td><ins>200円</ins></td><td><ins>300房</ins></td></tr>
</tbody>
</table>
品名 | 価格 | 個数 |
---|---|---|
りんご | 300円 | 100袋 |
みかん | 400円 | 50パック |
バナナ | 200円 | 300房 |