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<abbr> …… 略語や頭字語を表す
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<abbr>タグは、略語や頭字語を表す際に使用します。

略語や頭字語の正式名称を示す場合には、title属性の値として指定できます。 abbr要素のtitle属性の値には、略語や頭字語の正式名称のみを指定します。 それ以外の情報は、何も含めてはいけません。

abbr要素は、それぞれが独立しています。 文書のなかで同じ略語が何度か登場する場合、 そのうちの1つのabbr要素にtitle属性で正式名称を指定したからといって、 同じ文書内に登場する同じ略語にも正式名称が指定できたわけではありません。

abbr要素が役立つ場面

略語や頭字語が出てきたら、必ずabbr要素でマークアップしなければならないというわけではありません。 abbr要素は、以下の場合などに役立つことが期待されています。

■属性

title属性
abbr要素のtitle属性には、略語や頭字語の正式名称を指定します。

■使用例

以下のサンプルは、典型的なabbr要素の使用例です。 abbr要素のtitle属性を使用して、略語の正式名称を指定しています。

HTMLソース

<p>
 <abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr>は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
</p>
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ブラウザ上の表示

WHATWGは、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。

dfn要素とabbr要素の併用

dfn要素とabbr要素を併用すると、 定義された用語が略語であることを示すことができます。

dfn要素の子要素がtitle属性を持つabbr要素の場合、 abbr要素のtitle属性に指定された値は、定義された用語の正式名称を表します。

■使用例

以下のサンプルは、abbr要素で略語としてマークアップして、さらにdfn要素で定義用語としてマークアップしています。

HTMLソース

<p>
 <dfn><abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr></dfn>は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
</p>
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ブラウザ上の表示

WHATWGは、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。

■使用例

上記のサンプルは、以下のように書くこともできます。

HTMLソース

<p>
 <dfn>Web Hypertext Application Technology Working Group</dfn>
 (<abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr>)は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
</p>
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Web Hypertext Application Technology Working GroupWHATWG)は、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。

■使用例

以下のサンプルには、「WHATWG」と「HTML5」という2つの略語が含まれています。 そのうちの「HTML5」にはabbr要素を使用しておらず、正式名称(HyperText Markup Language)と関連付けられていません。

HTMLソース

<p>
 <abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr>は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
 2004年にHTML5の策定を開始しました。
</p>
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WHATWGは、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。 2004年にHTML5の策定を開始しました。

■使用例

以下のサンプルは、a要素で略語から定義に向けてリンクしています。

HTMLソース

<p>
 <dfn id="whatwg"><abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr></dfn>は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
</p>
<p>
 <a href="#whatwg"><abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr></a>には、
 アジアからの代表者はあまりいません。
</p>
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WHATWGは、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。

WHATWGには、 アジアからの代表者はあまりいません。

■使用例

以下のサンプルは、略語にスタイルを適用することを目的にabbr要素としてマークアップしています。 そのため、title属性による正式名称の指定は省略されています。

HTMLソース

<p>
 <abbr>WHATWG</abbr>は、
 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。
</p>
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ブラウザ上の表示

WHATWGは、 HTMLなどの仕様を策定するために様々な立場の人々が集まったコミュニティです。

単数/複数を揃える

略語の単数/複数と、正式名称の単数/複数は揃える必要があります。 略語が複数の場合、 abbr要素内容に複数形のsを含めないなら、正式名称も単数形にします。 abbr要素内容に複数形のsを含めるなら、正式名称にも複数形のsを付けます。

■使用例

以下のサンプルは、abbr要素の内容が「WG」で複数形のsを含めていません。 そのため、title属性の値もそれに合わせて「Working Group」と単数形になっています。 仮に、abbr要素の内容が「WGs」であれば、title属性の値も「Working Groups」とします。

HTMLソース

<p>
 <abbr>WHATWG</abbr>と<abbr>HTMLWG</abbr>という
 2つの<abbr title="Working Group">WG</abbr>s が、仕様策定に取り組みました。
</p>
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WHATWGHTMLWGという 2つのWGs が、仕様策定に取り組みました。

■使用例

以下のサンプルは、abbr要素の内容が「WGs」で複数形のsを含めています。 そのため、title属性の値もそれに合わせて「Working Groups」と複数形になっています。

HTMLソース

<p>
 <abbr>WHATWG</abbr>と<abbr>HTMLWG</abbr>という
 2つの<abbr title="Working Groups">WGs</abbr> が、仕様策定に取り組みました。
</p>
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WHATWGHTMLWGという 2つのWGs が、仕様策定に取り組みました。

略語と頭字語の違い

英語のabbreviationは略語、acronymは頭字語です。 例えば「ケンタッキーフライドチキン」を「ケンタ」と略せばabbreviation(略語)ですし、 「Kentucky Fried Chicken」の頭文字「KFC」をとればacronym(頭字語)です。

現在のHTML標準では、abbr要素は略語や頭字語を表します。 略語と頭字語は、どちらもabbr要素でマークアップすることになっています。

過去のHTMLの仕様には、abbr要素の他にacronym要素が存在していましたが、 すでにacronym要素は廃止されており、代わりにabbr要素を使うことが推奨されています。

■関連項目

    • <abbr> …… 略語や頭字語を表す
    • <dfn> …… 定義された用語を表す
    • <dl> …… 記述リストを表す
    • <dt> …… 記述リストの名前を表す
    • <dd> …… 記述リストの値を表す
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