clearRect(x, y, w, h)メソッドは、四角形の形にクリアする際に使用します。 クリアされた範囲は、四角形の形状に切り抜かれて透明になります。 beginPath()・ moveTo(x, y)・ lineTo(x, y)・ clip()メソッドなどを使用してパスで切り抜きする方法もありますが、 clearRect()を使用すると、より簡単に四角形の形にクリアすることができます。
引数(x, y)は、四角形の左上の座標です。 Canvasにおける座標は、<canvas>要素の左上端からの距離で指定します。 引数wとhは、四角形の幅と高さです。 これらの引数を指定することで、 左上が(x, y)、右上が(x+w, y)、右下が(x+w, y+h)、左下が(x, y+h)の 四角形の領域がクリアされます。
幅と高さのいずれかが0の場合には何もクリアされません。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>canvasで図形を描く</title>
<script type="text/javascript">
<!--
function test() {
//描画コンテキストの取得
var canvas = document.getElementById('sample');
if (canvas.getContext) {
var context = canvas.getContext('2d');
//ここに具体的な描画内容を指定する
//塗りスタイルに青色を指定した上で、
//左から10上から10の位置に幅100高さ100の塗りつぶしの四角形を描いて、
//左から20上から20の位置の幅50高さ50の四角形でクリアする
context.fillStyle = "rgb(0, 0, 255)";
context.fillRect(10,10,100,100);
context.clearRect(20,20,50,50);
}
}
//-->
</script>
</head>
<body onLoad="test()">
<h2>Canvasで図形を描く</h2>
<canvas width="300" height="150" id="sample" style="background-color:yellow;">
図形を表示するには、canvasタグをサポートしたブラウザが必要です。
</canvas>
</body>
</html>